MENU
ゆき
1993年生まれ。目が笑わない系主婦(めっちゃ言われる)。

優しくてちょっと気弱な夫と2020年7月生まれ息子の3人家族です。
息子妊娠を機にブログ始めました。

「好きなことの中にも嫌いな部分がある。それも含めて好きでいたいな」そんな気持ちで毎日の「面倒!」を楽しんでいます。
アーカイブ

民間さい帯血バンクを利用しないと決めた理由【プライベートバンク】

当ブログはアフィリエイト広告を使用しています

こんにちは。ゆきと申します(^^♪

へその緒や胎盤からとれる「さい帯血」を寄付できる「さい帯血バンク」に、民間のバンクがあることをご存じでしょうか?

産院などで民間さい帯血バンクを紹介され、なやんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も妊娠初期のころ、産院のマミー教室に参加したときに営業の方がいらしていて、パンフレットをいただきました。

そのときから夫婦で相談していたのですが、結果「利用しない」ということに落ち着いたので、その理由をここに残しておきたいと思います。

 

調べてもあまり情報が出てこなかったので、おなじように悩んでいるあなたへ少しでも参考になることがあればうれしいです
 
あくまでも調べて出てきた情報から決めた、私たち夫婦なりの考えです

目次(クリックで移動できます)

民間さい帯血バンクと公的さい帯血バンクのちがい

さい帯血バンクには、民間企業が携わっているものと赤十字社などの公的機関が携わっているものとあります。

主なちがいは以下のとおりです。

引用:厚生労働省公式HP
民間さい帯血バンク
公的さい帯血バンク
  • プライベートな保管なので有償
  • 使用されるのは主に本人や親族のみ
  • 対象病状
    自閉症・脳性まひ・小児難聴など
  • 上記治療(再生医療・細胞治療)への臨床研究の段階(成功例あり)
  • 寄付なので無償
  • 使用されるのは移植が必要な「どこかの誰か
  • 対象病状
    主に白血病など

公的さい帯血バンクは寄付(提供)するのに対し、民間さい帯血バンクは個人利用のために依頼(契約)するということになります。

さい帯血の採取と保管には衛生管理などの観点からきびしい国の基準があるので、公的さい帯血バンクは提携している医療機関でしか寄付することができません

提携している病院はこちらから調べられます

厚生労働省は、このきびしい基準をきちんと守っているのか、依頼者(契約者)へただしい情報が提供されるのかなどを明らかにするために、事業の届出や報告を民間さい帯血バンクへ求めています

この届出や報告を行っているのが、以下の2社です(2023年5月現在)。

  • 株式会社ステムセル研究所
    実績報告書はこちら(PDF)
     
  • 株式会社アイル
    実績報告書はこちら(PDF)

厚労省は、この2社以外の民間さい帯血バンクと契約する場合は、その事業者からは届出がされていないことを念頭に、契約内容やさい帯血の取扱いなど十分に確認するように注意喚起しています。

 

これらをふまえて、夫婦で話し合いをしました

民間さい帯血バンクを「利用しない」と決めた理由

私たち夫婦が民間さい帯血バンクを「利用しない」と決めた主な理由が、次のとおりです。

  1. 情報が不明瞭であること
  2. 研究中の段階で確実性がないこと
  3. 民間なので倒産の可能性があること
  4. 上記をふまえたうえで大きな費用がかかること

情報が少ない・確実性がない

保管していたさい帯血を使って治療することで、脳性まひや自閉症の症状が改善した例を資料でいくつか見ました。

しかし、数も少なくまだまだ研究段階であることが伺えました。

もちろん民間さい帯血バンクへ保管したさい帯血も、再生医療への臨床研究だけでなく従来の使い道である白血病などの病気への治療に使うことができます

いろいろなサイトでいろいろな数字が出ているので正確にはわかりませんが、こどもの白血病は急性・慢性含め年間数百人ほど発症しているそうです。

その数百人全員が、必ずしも移植が必要なわけではありません。

抗がん剤などの治療で症状をおさえ込むことができず、「長期生存率(下記引用参照)が低い」と判断されると移植が必要になります。

完全に再発の可能性がなくなるのは何年後か、ということはまだ分かっていません。そのため、厳密な意味で「治癒率」という言葉を使うことはできずに、「長期生存率」という言葉で表現します。実際には、治療終了後4年が経過して再発がない場合、それ以降に再発する確率は1%以下ですので、「治療終了から4年後の長期生存率」=「治癒率」と考えられています。

引用:国立成育医療研究センター公式HP

また、白血病などでさい帯血の移植が必要な場合、公的バンクに寄付されたさい帯血からドナーが見つかる可能性は90%を超えているということもわかりました。

Q3 将来白血病などになった時のために、出産の際に自身で臍帯血を保存した方がいいですか

現在全国6カ所にある公的さい帯血バンクには約1万本の臍帯血が保管されています。白血病や再生不良性貧血など厚生労働省令で定められた特定の病気に罹患し、臍帯血移植が必要となった場合には、公的さい帯血バンクから臍帯血の提供を受けることが可能です。臍帯血移植においては、ドナーと患者のHLA(白血球の型)は6抗原中4抗原以上が一致した方がよいといわれていますが、公的さい帯血バンクで保存している臍帯血の中から、90%以上の方が4抗原以上適合する臍帯血が見つかるとされています。将来お母さんやお子さんが白血病等の疾患になる可能性を心配されて、臍帯血プライベートバンクと保管契約を結んで、ご自身で臍帯血を保存するかどうかについては、臍帯血の安全性や契約終了時にお母さんやお子さんに無断で提供されないか等を慎重にご確認ください。

引用:厚生労働省公式HP

そして民間さい帯血バンクでは臨床研究の段階のため、対象の自閉症や脳性まひの場合でも保管しているさい帯血を使う治療が施せるかはわかりません

また、施したところで症状が改善するかどうかも確実ではないということです。

Q4 臍帯血プライベートバンクで自己保存した臍帯血を使って、どのような治療が行われていますか

現在、一部の臍帯血プライベートバンクでは、臨床研究として、預けた臍帯血を用いた治療が行われています。一般の保険診療は行われていません。

引用:厚生労働省公式HP

倒産の可能性がある

実際に民間さい帯血バンクが倒産した例が過去にあります。

そのときは、倒産したバンクから流出したさい帯血が販売され、違法な再生医療に使われたという不祥事もありました(現在は法案が改正され対処されています。詳しくはこちら)。

大きな費用がかかる

ここまで、民間さい帯血バンクの「情報の少なさ・確実性のなさ・倒産の可能性」というデメリットをお伝えしてきました。

そのうえで、かかる費用(私がパンフレットをもらった会社)は

  • 1年保管で約19万円
  • 10年保管で約25万円
  • 20年保管で約30万円

でした。

もちろん万が一の保険と思えば、決して出せない金額ではありません。

でもじゃあ、保管するとしたら何年保管するの

契約が切れた次の年に脳性まひになるかもしれない

もし2人目、3人目を授かったらその子たちはどうする

そう考えていくと、キリがないなと思いました。

もちろん、今はまだ医療技術として確立していませんが、将来この民間さい帯血バンクの臨床研究が実をむすんで、当たり前の再生医療の一手として保管をお願いするのが当然の選択になる日がくるかもしれません。

自分のこどもが大人になって、こどもを授かるような年齢になるときにはそうなっていたら良いなと思います。

そして、そのためには一人でも多くの人が民間さい帯血バンクへさい帯血の保管をお願いして、研究費用にもなっているであろう契約料を支払うことも必要なんだろうとも思います。

ですが、これからの毎日の生活にもたくさんのお金が必要になってくることを考えると、我が家の経済状況では確実性のないものにぽんっと追加で出すのは正直なところむずかしいです。

お金と命を天秤にかけるのか、とも思いましたが、かすみを食べて生きていくわけにもいきません。

このようなことを主人と話し合って、情報も不明瞭なものに大金をかけるより、毎日の身体をつくる食事にお金をつかってキチンとしたものを食べよう、ということになりました。

これが、私たち夫婦が民間のさい帯血バンクを「利用しない」と決めた理由です。

 

公的さい帯血バンクで寄付ができればそれが一番よかったのですが、出産予定の産院では提携していないそうなので断念しました

おわりに:数か月、たくさん話し合いました

これに関しては本当に何か月もなやみました。

この制度を知っていて利用せず、もしなにかあって「さい帯血があれば治る可能性があったのに」という事態になったときに、絶対に後悔するからです。

でも、ここまでにお話した理由から、「利用はしない」ということに決めました。

この決定が今後どのように関わってくるかはわかりませんが、夫婦で真剣に話し合って決めたことなので、あとはとにかく無事に生めること、そして全力で守っていくことを考えたいです。

  ゆき>゜)))彡~

スポンサーリンク
よければシェアおねがいします♪
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次(クリックで移動できます)